このブログを久しぶりに更新致します。
2017年、弊社が最も力を入れてきたのは「根域土壌の改良」です。そして、それは「基に戻す」取り組みでもあります。
春以降、全国各地を廻りながら実証圃場を増やし、その具体性・実現性を追求して参りました。大変な被災をされている秋田にも福島にも熊本にも福岡にも伺い、弊社のピートを使った取り組みや、土壌に関する講習会はこの1年間で大幅に拡大しました。
花き野菜を主体に、実証試験を経て本格導入となる産地が増えました。しかしそれは弊社の製品性能が頗る高いのではなく、ピートのもつ特性をしっかりと理解し、現地にあった選択と正しい使い方を実行して頂いたことが成功に繋がっています。
「根域土壌の改良」とは「いつでも容易に足し算(潅水や施肥)が出来る安定した土壌状態にする」ことであると弊社は主張します。
しかし一方で、それはとても困難であることを知っています。
今ある土(土壌)が出来上がるまでにどれだけの時間が費やされてきたか、どれだけの作物栽培が繰り返され、どんな資材や薬品がいくら投入されてきたかを思うとき、”元”に戻すことは不可能と言えます。
しかし、まだ出来ることが残されています。それは「”基”に戻す」取り組みです。
とりわけ日本では様々なメーカーが色々な資材をその効能を最大限うたって営業されていますが、全ては”基”を取り戻すために必要か否かの判断の上にあるべきだと考えます。
それでは”基”に戻すとは一体どういうことでしょうか。
ヒントは次にあります。
1.高い物理性
2.高い安定性
3.高く適正な緩衝能
4.高い炭素率と相反する緩慢な分解性
5.高い腐植酸
6.高い生物性
7.低い含有栄養素
8.低い安定した酸度
9.低い夾雑種の混入
10.低い病原性
これらは厳選された高品質なピートがもつ特性です。
ピートは地球上のあらゆる有機物の中で、類いまれな”高く低い”特性を示します。
ピートは日本の土壌を「”基”に戻す」ことが出来る本命であると信じ、また次の産地に向かいます。
いつも弊社をご支援いただき、ありがとうございます。
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