2014年12月31日水曜日

行く年くる年

2014年大晦日。
本年も日本の皆様には、大変にご高配頂きまして、心から感謝申し上げます。
こうして年末の今日、皆様にご挨拶出来る事の幸せを思います。ありがとうございました。
本年、弊社は日本技術駐在員を2名に増員し、ピートのもつ特徴的で奥深い能力を最大限に活用する事で日本の園芸農業、皆様のために何ができるのかを模索して参りました。
全国の沢山の方々との出逢いがあり、貴重な会話に恵まれ、多様な経験や感性に触れる事が出来ました。
そして、その有意義な時間の中で弊社はとてもシンプルな次の答えを確信致しました。
「安」
安全安心であるか、安定できるか、皆様に安いと評価頂ける価値とサービスがあるか否か、です。
クラスマン・ダイルマンは、日本の皆様への感謝と同時に、新しい時代に向かって更に「安」を進めていくという使命を覚えました。

皆様にとりまして、新年が素晴らしい時になりますよう、平和で健康な毎日でありますよう祈念しまして、弊社の年末のご挨拶と致します。

親愛なる日本の皆様へ。








2014年12月25日木曜日

IPM2015 Essen Germany

IPM2015 Essen Germany のご紹介。
弊社は、2015年1月27日~30日にドイツのエッセンにあるメッセエッセンを会場に開催される「International trade fair for plants (IPM) 2015 」 www.ipm-essen.de  に出展致します。
この展示会は毎年行われていますが、2014年の来場者数は57000名、出展社数1554社と報告されています。
2015年、弊社は会場ホール2の2D17番にて世界中の皆様をお待ちします。
日本の皆様に対しましては、この展示会の入場引換券を用意していますので、ご興味のある場合はご用命ください。
japan@klasmann-deilmann.com






メリークリスマス。







2014年12月18日木曜日

2014年のお礼と2015年に向かって

2014年もあと僅かになりました。
クラスマン・ダイルマン社としましては、本年も日本の皆様に大変にお世話になり、心から感謝申し上げます。
今年も沢山の方々にお会いする事ができ、非常に多くの勉強をさせて頂きました。
2014年は天候不順、地震災害、大雪、為替変動、消費税など様々な問題がありました。その中で農業園芸に尽力される皆様から学ばせて頂いた経験と知恵を必ず2015年の弊社の活動に生かして参ります。
今週は、上海オフィスにて1日10時間に及ぶインターナルミーティングを実施しました。
弊社の2014年を反省し、2015年に粋よく向かいます。
残り僅かですが、2014年の大晦日をご家族ともに健康で迎えられますこと、素晴らしい2015年になりますことをお祈り致します。

いつもありがとうございます。











2014年11月18日火曜日

土づくり

今回は、土づくりとピートを考えます。
土づくりは地力を高める事と言われます。人間の生産活動に必要な力を土に与えるための行動です。これには古くから先人の経験と知恵が活かされてきました。最近では気象変動が激しくなり、土の緩衝力が問われる場面が多くなっています。
現代では、様々な有機質素材の投入、機械による物理的改良、肥料による成分調整、土壌消毒等、世の中には非常に多くの資材、技術があります。
しかし、最も重要な事は土壌を理解し、栽培スタイルや生産現場に適した安定した方法をしつこく求めていく事です。同じ生産者、同じ品目でも栽培土壌が一緒とは限りません。改良点は様々です。また、投入する資材や技術が不安定、もしくは不明瞭では狙う利益を得ることが出来ません。
では、ピートはどうでしょうか。
先に述べたポイントと全く同じ事が言えます。
園芸に相応しいピートは元来、低く安定したpHとEC、優れた物理性(三相構造)をもち、CECが高く、活植物寄生するセンチュウや病原菌がいないという、土づくりに相応しい特徴を持ちます。
しかし、ピートはその腐植の過程で分解度の異なる層が形成され、この分解度によって全く異なる性能を有します。更にピートを収穫する方法、製品化の技術によっても性能差が出ます。
従い、これらを理解して、信用のある安定安全なピートを選び抜く事が大きなチャンスとメリットを産む事に繋がります。
弊社は、全てのピート原料を自社で有しています。日本の土づくりにピートがもつ性能を優位に活かす事が出来ると信じています。
北海道から九州・沖縄までを巡り、皆様の要望に対して全力で技術的サポートをしていきます。








2014年11月1日土曜日

ミズゴケの力

今回は、ピート培地の基盤となるミズゴケについての考察です。
この画像は、2014年4月にドイツの弊社ピートボグに隣接する場所から採集した生のミズゴケです。(1,2枚目が現在、3,4,5枚目は4月)
採集してから間もなく異物を水道水で洗い流したのみで、以降ビニール製の袋で200日間、常温保管した状態です。
真夏を経過した生鮮植物が、ほぼ採集した時の状態を保っている事がお分かり頂けます。
緑葉は鮮度を保ち、ミズゴケ下部のピート化が始まろうとしていた茶色い部位も大きな変化がなく、異臭も感じません。
ピート培地の基盤となるミズゴケの生命力と生理生態、それが自生する環境がこのような現象をもたらしています。
優良なピートとは、このミズゴケ等が嫌気の状態でゆっくりと時間をかけて炭化し、それが地上に隆起して降雨にさらさる事で非常な清廉さを獲得します。
弊社のピートボグは、このような条件に加え、主たるミズゴケの品種、積層状態、周辺環境などを充分に考慮して設定します。
そして、我々に出来る最良の知恵と技術によって、園芸農業に相応しいピートを採取しています。








2014年10月6日月曜日

信州のそ菜

『信州のそ菜』とは、長野県園芸の歴史の中で、昭和31年から野菜・花き・菌茸の生産技術の専門誌として重要な役割を果たしている定期発刊誌です。


長野県内に留まらず、国会図書館に保存され、他県にも多くの読書を持ち、貴重な資料として
全国で活用されています。
光栄にも、弊社は当月発刊の第711号に執筆させて頂きました。
限られたページではありましたが、日本の皆様に『本来あるべき園芸向けのピートの性能』とは何かを少しでも理解頂けたら幸いに思います。
編集事務局であるJA長野県営農センター、全農長野、関係各位に感謝致します。
ありがとうございます。

2014年9月19日金曜日

日本野菜育苗協会

本日、弊社は愛媛県宇和島市で行われている『日本野菜育苗協会 次世代の会』の秋季研修会に招かれました。全国から参集された50名を超える皆様の前で『ピートとは何か、ピートにできることは』というテーマで各位にプレゼンテーションを行いました。
それは大変貴重な時間となりました。メーカーの営業宣伝ではなく、世界のピートに関してお伝えしたい事、ご理解頂きたい事、共有したい課題、など弊社が最も力を入れなければならない活動が、このような機会に与えらた事に深く感謝しなければなりません。
そして、弊社のもつ情報と技術が、この先の日本の育苗業界に少しでも役立つものであることを信じ、更に磨きを掛けていく決心を致しました。
日本野菜育苗協会各位にお礼申し上げます。
ありがとうございました。





2014年9月9日火曜日

ヘッドオフィス

現在、私ども日本駐在員は、日本の皆様に対する弊社のコマーシャルレベルとテクニカルサービスを向上させるために、ドイツのヘッドオフィスにおります。
弊社のもつ全ての技術と経験が、より皆様のお役に立てるよう、スーツケースをいっぱいにして帰国することをお約束致します。









2014年9月5日金曜日

リトアニア工場

今日は、クライペダから1時間弱に位置するSiluteにあるリトアニア工場でのプレゼンテーションと製造ラインの視察研修を開催しました。ここは弊社が誇る世界最大級のピート工場で、オートメーション化が進んでいますが、一方で人の経験と知恵からなる仕事の質も感じて頂けたと思います。
ストックヤードやパッケージラインや原料バスケットなどのフロアの清潔さは勿論ですが、添加物のミックス方法、コンピューターと並行するノート目視でのレシピチェック、全てのサンプル検査を3重実施など、常に安定した培地品質を確保するための体制を感じて頂きました。
質疑応答も積極的に行われました。ピートの成功とは、生産者個々にとって適切なピートが選択され、その正しい使用方法で安定した利がもたらされる事です。
全ては生産者の喜びのために。
Klasmannの使命が、参加者全員に伝わる事を信じて今回の視察研修会を閉幕します。
日本から参加頂きました4名の方々にはあらためて感謝致します。
ありがとうございました。