2014年11月1日土曜日

ミズゴケの力

今回は、ピート培地の基盤となるミズゴケについての考察です。
この画像は、2014年4月にドイツの弊社ピートボグに隣接する場所から採集した生のミズゴケです。(1,2枚目が現在、3,4,5枚目は4月)
採集してから間もなく異物を水道水で洗い流したのみで、以降ビニール製の袋で200日間、常温保管した状態です。
真夏を経過した生鮮植物が、ほぼ採集した時の状態を保っている事がお分かり頂けます。
緑葉は鮮度を保ち、ミズゴケ下部のピート化が始まろうとしていた茶色い部位も大きな変化がなく、異臭も感じません。
ピート培地の基盤となるミズゴケの生命力と生理生態、それが自生する環境がこのような現象をもたらしています。
優良なピートとは、このミズゴケ等が嫌気の状態でゆっくりと時間をかけて炭化し、それが地上に隆起して降雨にさらさる事で非常な清廉さを獲得します。
弊社のピートボグは、このような条件に加え、主たるミズゴケの品種、積層状態、周辺環境などを充分に考慮して設定します。
そして、我々に出来る最良の知恵と技術によって、園芸農業に相応しいピートを採取しています。








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