2019年2月22日金曜日

Growcoon(グロークーン)

弊社が全世界にリリースするグロークーン(以下GC)は、日本においても試験栽培、正式採用が始まっています。
GCは生分解性のメッシュ構造をもっています。培地(土壌)の微生物によって生物学的に分解され、完全にCO2とH2Oに変換されます。(分解速度は、培地(土壌)の温度、湿度、pH値などの影響を受けます。)また、この分野で厳しい基準をもつ欧州において、産業用堆肥化証明書を正式に取得していますので、日本でも安心して使用できると考えます。
今回は、日本において昨年秋から2月までに行われたF1トマトの育苗・収穫試験の調査内容を報告します。

結果として、初期の発根がいずれも早く、その後の活着がスムースになることが確認されました。これらは国内主力の固化培地、ペーパーポットと比較し、品種はCF桃太郎ファイトを使用しました。

ただし、この結果は全ての産地や品目において同様の有効性を示すものではありません。ひとつの成果としてご覧ください。一方、ベルギー、オランダをはじめ、欧州を主体に急速に世界での使用が拡大しています。環境対策やコスト削減に強い感心のある欧州で、GCの有効性が具体化しているとも言えます。

GCは従来の育苗培地をそのまま使用し、従来通りの育苗をしても(セル形状がクサビ型でなくとも)抜き苗性がとてもよいという特徴があります。また、GCをセットするトレイのポケット側内面と培地の間にGCの空気層が保たれるため、十分な酸素供給が可能となります。
併せて、根の張りがスムースである反面、定植までに待機する根がトレイポケット内に巻き込み難く、定植後もメッシュの隙間からストレスなく発根するため活着が良いという事例が多く報告されます。
この試験では同じ200穴トレイ、40Φポット、50Φポットでも、セル形状が異なっていますが、上記の性能がご理解いただけるものと考えます。

なお、この製品はオランダの工場において、オーダメイドにより製造されます。
また、水耕栽培や植物工場での採用が始まっています。
これからの新しいKlasmann-Deilmannにご注目ください。

            左:固化培地200穴、右:GC200穴

      固化培地200穴、GC200穴を各12㎝ポットに鉢上げして経過観察
               左:固化培地、右:GC


                ペーパーポット40Φ

GC40Φ


            左:ペーパーポット50Φ、右:GC50Φ


          上:ペーパーポット40Φを定植、第1果房で収穫
          下:GC40Φを定植、第1果房で収穫











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