2018年3月19日月曜日

アジア・テクニカルセミナー

弊社アジアパシフィックは、5日間にわたり台湾にて技術セミナーを開催致しました。
これは弊社関係者とエージェントが各国から台湾に集まり、これから未来に向けて生産者の皆様にお届けできる技術と情報を共有し、各国の取り組みやノウハウを交換し合うことで更なるブラッシュアップをはかる機会としました。
日本、韓国、中国、シンガポール、オーストラリア、サウジアラビア、ベトナム、インド、タイ、フィリピン、インドネシア、オランダ、ドイツ。13か国のメンバーが一同に会す中で、あらためて日本の園芸農業の位置づけを確認できました。
弊社日本駐在としては「根域の土壌改良」をテーマに日本国内の事例を豊富に提供してのプレゼンテーションをしましたが、これらはアジアパシフィックの中、ドイツ本国と比較しても技術とノウハウが秀でていることがわかりました。
日本は素晴らしい技術力と向上心にあふれています。緻密な作業と精度の高さはやはり他国の手本となるものです。
弊社は、アジアで手本となる日本の皆様の栽培力を尊重し、現地に最適化した提案、新しい提案を行います。
ご用命ください。




2018年3月11日日曜日

3.11

3月11日。
この日を特別に数えるようになってから7年が経ちました。
弊社はこの日を迎えるたび、日本の園芸農業にどのような貢献ができたのか、ピートは復興のためにどう活かすことができたのかを考えます。
画像には6年間使用してきたひとつのシューズをあげてみます。これは東日本大震災よりも前に企画されながら被災し、1年間を経て福島県の工場で蘇った「フェニックス」という名のシューズです。タグにはMADE IN FUKUSHIMAと記されています。
6年間、このシューズは多くの地域、皆様の圃場に伺って参りました。これからも日本の職人の皆様が丹精を込めたこの素晴らしいシューズと共に、弊社の技術力が多くのお役にたてるよう足を運びます。
どうぞご用命ください。
私たちはピートのもつ力で皆様を応援致します。



2017年11月28日火曜日

基に戻す

このブログを久しぶりに更新致します。
2017年、弊社が最も力を入れてきたのは「根域土壌の改良」です。そして、それは「基に戻す」取り組みでもあります。

春以降、全国各地を廻りながら実証圃場を増やし、その具体性・実現性を追求して参りました。大変な被災をされている秋田にも福島にも熊本にも福岡にも伺い、弊社のピートを使った取り組みや、土壌に関する講習会はこの1年間で大幅に拡大しました。
花き野菜を主体に、実証試験を経て本格導入となる産地が増えました。しかしそれは弊社の製品性能が頗る高いのではなく、ピートのもつ特性をしっかりと理解し、現地にあった選択と正しい使い方を実行して頂いたことが成功に繋がっています。

「根域土壌の改良」とは「いつでも容易に足し算(潅水や施肥)が出来る安定した土壌状態にする」ことであると弊社は主張します。
しかし一方で、それはとても困難であることを知っています。
今ある土(土壌)が出来上がるまでにどれだけの時間が費やされてきたか、どれだけの作物栽培が繰り返され、どんな資材や薬品がいくら投入されてきたかを思うとき、”元”に戻すことは不可能と言えます。
しかし、まだ出来ることが残されています。それは「”基”に戻す」取り組みです。
とりわけ日本では様々なメーカーが色々な資材をその効能を最大限うたって営業されていますが、全ては”基”を取り戻すために必要か否かの判断の上にあるべきだと考えます。
それでは”基”に戻すとは一体どういうことでしょうか。
ヒントは次にあります。

1.高い物理性
2.高い安定性
3.高く適正な緩衝能
4.高い炭素率と相反する緩慢な分解性
5.高い腐植酸
6.高い生物性
7.低い含有栄養素
8.低い安定した酸度
9.低い夾雑種の混入
10.低い病原性

これらは厳選された高品質なピートがもつ特性です。
ピートは地球上のあらゆる有機物の中で、類いまれな”高く低い”特性を示します。
ピートは日本の土壌を「”基”に戻す」ことが出来る本命であると信じ、また次の産地に向かいます。
いつも弊社をご支援いただき、ありがとうございます。













2017年3月11日土曜日

3月11日

クラスマン・ダイルマンはこの日を忘れることはありません。
6年目のこの日、いまだに多くの行方不明者の方、避難者の方がいらっしゃること、多くの生活が痛みに耐えていることを深刻に受け止めています。
弊社にできることは何かを毎年この日に鑑みます。
イチゴ、トマト、キュウリ、ネギ、花き、水稲・・・。弊社のもつピートの力と、土壌と生理生態に関するノウハウのすべてを復興のために提供して参ります。
ピートは非常に高いCEC(塩基置換容量)をもちます。このCECが示す大きな緩衝能が、この先の復興を穏やかに包み込み、確実な推進力にかえることが可能であると信じています。



2017年1月1日日曜日

2017、そして引き算

2017年が始まりました。
旧年は多くのご用命をいただきましたこと、ここにあらためてお礼申し上げます。
そして、日本農業・園芸を支える皆様のシーズンが豊かで勇気ある良い年となることを信じております。
本年は旧年に増して、皆様と現地でお会いできることを期待しています。
弊社の2017年の最大ターゲットは”根域土壌の改良”です。
土壌改良とは「引き算」のことです。いつでも足し算のできる土壌状態にしておくことが土づくりの基本なのです。
弊社は皆様の土壌を引き算するための最適な提案をもっています。そして、アジアで唯一、技術駐在員を国内に配置しています。
ご用命ください。皆様のご要望にお応え致します。







2016年8月28日日曜日

ビックベールと充填量

リオデジャネイロでのオリンピックが閉幕し、いよいよ秋に向かう空気です。リオのカラーが弊社のカラーと重なり、思い出深いオリンピックになりました。
さて、今回はビックベールと充填量についてお話しします。
弊社は日本国に対して200L圧縮袋を主体に様々なパッケージを提案していますが、その中で最大容量をほこるのがビックベールです。
ビックベールは1パレット1袋の圧縮です。標準的に200L袋は1段に5個ずつ5段階に積み重ねた1パレット25個ですが、ビックベールはそれとほぼ同じ大きさで、画像でその大きさのイメージができるかと思います。(伸長165㎝の日本人)
レシピにより、その容量は5.0~6.5㎥(5000L~6500L)とバリエーションがあります。パレットは同一ですが、ピートおよび添加物の種類により比重が異なるためです。
フラクションやバルティカなどの原料系では5.0~6.5㎥、TSシリーズに代表される完成培地系は5.5~5.8㎥、ベースサブストレート系は主に5.8㎥です。
もちろん、内容量はヨーロッパノーマルEN12580に準拠しています。
パレットに載った1トン程のビックベールを取り扱うことができるとしたら、皆様の生産コスト削減のひとつの選択肢に入れて下さい。100L、200L袋に比較して明らかにコスト・アドバンテージがあります。
次に充填量についてです。
培地を手にされるお客様の中に
「開封して復元したらどれだけ増えるの?」
「この袋から何ポットとれるの?」
という質問を頂くことがあります。
答えは明白です。
「開封しても増えません。厳格な基準通りの容量です」
「EN12580のデータに基づく値があります。参考にしてください。」
  9㎝φポット 2820ポット/1000L
10㎝φポット 2060ポット/1000L
11㎝φポット 1440ポット/1000L
12㎝φポット 1150ポット/1000L
13㎝φポット   870ポット/1000L
いよいよ9月。2017年に向けた動きのはじまる季節です。
ご用命下さい。





2016年6月5日日曜日

ピート重量の実際

今、全国各地で弊社製品を使った根域改良が拡大しています。
過去から国内農業を鑑みると、ピートを使った土壌改良例は珍しくなく、様々な事例が報告されます。
しかし、そのほとんどは正確に土壌診断を行い、栽培技術と環境を考慮したうえでレシピがコントロールされているのではなく、施用方法もレシピも供給側からの一方通行的な事例を多く聞きます。弊社が紹介を受けて伺う産地のほとんどは、ピートの認識違いや使用方法の誤差、ピートそのものの選択間違いから苦労されていました。また、それらの苦労をご自身の技術不足を原因にして納得されていることがあります。
何度もこのブログで申し上げていますが、ピートを用いた根域改良は、先ずはピートの目利きになって欲しいと願います。土質も重要ですが、どの栽培ステージでどんな効果を出したいかでも選択肢が発生します。またヤシやバーク、もみ殻、堆肥による場合も、その正確な知識がとても重要です。

一方、弊社製品のデメリットは? と聞くと99%の方が「重い」と回答されます。
重さの原因は、弊社の100年超のノウハウで結論づけた「約55%の水分」を保っているからです。
弊社は、ピートの水分率をデータ的にも技術的にも、植物に持続的に高性能な物理性を提供するための”条件”としている以上、これらを北米産のように軽量化することはありません。企業利益優先なら物流など多くの面で軽量化にメリットがあります。採掘都合を言えば、ピートを乾かした方が採取効率が格段に上がります。
しかし、弊社はそのポリシーを持っていません。何のために存在する企業なのかを貫きます。メーカーとしてあえて非効率な仕事を選ぶことで、その先のユーザーが最大効果を得るならば、それに迷いはありません。
そして、この重さ(水分率が高い)は、作業上でも功を奏すことがあります。
・袋のまま畑に持ち込め、開封後は加水せず直ぐに使用できる。
・袋の胴まわりをカッターで切るだけ(刃先1㎝程で結構)で、切目に指を掛ければ、崩れることなくきれいに真っ二つに割れる。⇒もれなく半分の重量に!
・塊は踵を蹴る程度で、物理性を壊さず簡単に解れる。
・作土から水分を奪うことがない。(作土の方が低水分率の場合が多い)
・ポット育苗などへの転用がし易い。
200Lで約40㎏、100Lで約20㎏。
ピートの”重さ”は、ユーザー皆様と栽培植物に対する責任の重さなのです。