今回は、土づくりとピートを考えます。
土づくりは地力を高める事と言われます。人間の生産活動に必要な力を土に与えるための行動です。これには古くから先人の経験と知恵が活かされてきました。最近では気象変動が激しくなり、土の緩衝力が問われる場面が多くなっています。
現代では、様々な有機質素材の投入、機械による物理的改良、肥料による成分調整、土壌消毒等、世の中には非常に多くの資材、技術があります。
しかし、最も重要な事は土壌を理解し、栽培スタイルや生産現場に適した安定した方法をしつこく求めていく事です。同じ生産者、同じ品目でも栽培土壌が一緒とは限りません。改良点は様々です。また、投入する資材や技術が不安定、もしくは不明瞭では狙う利益を得ることが出来ません。
では、ピートはどうでしょうか。
先に述べたポイントと全く同じ事が言えます。
園芸に相応しいピートは元来、低く安定したpHとEC、優れた物理性(三相構造)をもち、CECが高く、活植物寄生するセンチュウや病原菌がいないという、土づくりに相応しい特徴を持ちます。
しかし、ピートはその腐植の過程で分解度の異なる層が形成され、この分解度によって全く異なる性能を有します。更にピートを収穫する方法、製品化の技術によっても性能差が出ます。
従い、これらを理解して、信用のある安定安全なピートを選び抜く事が大きなチャンスとメリットを産む事に繋がります。
弊社は、全てのピート原料を自社で有しています。日本の土づくりにピートがもつ性能を優位に活かす事が出来ると信じています。
北海道から九州・沖縄までを巡り、皆様の要望に対して全力で技術的サポートをしていきます。
2014年11月18日火曜日
2014年11月1日土曜日
ミズゴケの力
今回は、ピート培地の基盤となるミズゴケについての考察です。
この画像は、2014年4月にドイツの弊社ピートボグに隣接する場所から採集した生のミズゴケです。(1,2枚目が現在、3,4,5枚目は4月)
採集してから間もなく異物を水道水で洗い流したのみで、以降ビニール製の袋で200日間、常温保管した状態です。
真夏を経過した生鮮植物が、ほぼ採集した時の状態を保っている事がお分かり頂けます。
緑葉は鮮度を保ち、ミズゴケ下部のピート化が始まろうとしていた茶色い部位も大きな変化がなく、異臭も感じません。
ピート培地の基盤となるミズゴケの生命力と生理生態、それが自生する環境がこのような現象をもたらしています。
優良なピートとは、このミズゴケ等が嫌気の状態でゆっくりと時間をかけて炭化し、それが地上に隆起して降雨にさらさる事で非常な清廉さを獲得します。
弊社のピートボグは、このような条件に加え、主たるミズゴケの品種、積層状態、周辺環境などを充分に考慮して設定します。
そして、我々に出来る最良の知恵と技術によって、園芸農業に相応しいピートを採取しています。
この画像は、2014年4月にドイツの弊社ピートボグに隣接する場所から採集した生のミズゴケです。(1,2枚目が現在、3,4,5枚目は4月)
採集してから間もなく異物を水道水で洗い流したのみで、以降ビニール製の袋で200日間、常温保管した状態です。
真夏を経過した生鮮植物が、ほぼ採集した時の状態を保っている事がお分かり頂けます。
緑葉は鮮度を保ち、ミズゴケ下部のピート化が始まろうとしていた茶色い部位も大きな変化がなく、異臭も感じません。
ピート培地の基盤となるミズゴケの生命力と生理生態、それが自生する環境がこのような現象をもたらしています。
優良なピートとは、このミズゴケ等が嫌気の状態でゆっくりと時間をかけて炭化し、それが地上に隆起して降雨にさらさる事で非常な清廉さを獲得します。
弊社のピートボグは、このような条件に加え、主たるミズゴケの品種、積層状態、周辺環境などを充分に考慮して設定します。
そして、我々に出来る最良の知恵と技術によって、園芸農業に相応しいピートを採取しています。
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